いつもお世話になります。MTOグループです。
国税庁が2月27日に「確定申告の期限は4月16日まで延長する」と公式発表しました。
【国税庁公式PDF】 申告所得税、贈与税及び個人事業者の消費税の申告・納付期限の延長について
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、通常より1ヶ月間の延長となります。
また、個人事業主様の消費税の受け付け期間も同様に、通常の3月31日から4月16日までの延期となります。
近年は、e-taxでの申告が増えたとは言え、やはり月末の申告会場はかなりの人数が集中するため、感染後の対策が不透明な現在の状況を考えた場合、適切な判断だと思います。
また、今回の様に、全国一律の延長は初めてです。
2011年3月11日、東日本大震災の際は、被災者などを対象に期間の延期がありましたが、今回のような「全国一律での延長」は初めてであり、それだけ私達もコロナウイルスに対しては慎重になる必要があるという事だと思います。
事業主様は、売上等も含め、気にかかることが多いと思いますが、助成金等も含め、現時点では「今出来る最適化」をしていくしかありません。
また、現在、コロナウイルスに対しては、「高温で死滅する」等の「間違った情報」がSNS上で拡散している状態です。
上記のサイトも、100%の情報とは言えないかもしれませんが、正しい情報を知っておくことは非常に重要です。
上記のサイトは、ファクトチェック精査済みなどが分かります。正しい情報の判断の参考にされてみてください。
SNS上の「間違った情報」を、個人事業主レベル、会社レベルでシェアや投稿した場合、お客様に対して不信感や不安を与えることになりますし、信頼問題にも関わる為、十分にご注意ください。
期間延長は混雑緩和の為
また、今回の延期で「助かった!」と思っている方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、あくまでも「会場の混雑によるコロナウイルスの感染」の予防措置です。
確定申告自体は、郵送でもできますし、e-taxでも出来ますので、申告会場に毎年行っていらっしゃる方は、各顧問税理士様に「対応策」を相談してみてください。
郵送やe-taxで申告をされている方は、期間延長等は考えず、通常通り申告をすることをおすすめします。
確定申告期限延長で今喜んでる人はほ100%、延長した一ヶ月じっくり取り組まず一ヶ月後に同じだけ慌てふためく
— 真面目(ちょい良) (@majimessimo) February 27, 2020
こちらの方がツイートされていますが、「延期と聞いて喜ぶ」方は、結局来月の「延期前」でも同じ状況になっている可能性が高いのではないかと思います。
今回の措置は、あくまでも「会場の混雑による感染を避ける」ためのものですので、「延長で良かったですね」という意味で記事を書いている訳ではありません。
電子申告をオススメします
申告会場に行って申告をされる方は、2020年もやはり多くいらっしゃると思います。
例年、相談会場は混雑が発生している状態です。
今年の様に、会場に行くことでコロナウイルスの感染の心配も勿論ありますが、混雑する待ち時間で「余計な時間」も使うリスクがあります。
電子申告について敷居が高いと思っていらっしゃる方も多いと思います。
また、税理士事務所によっては多少の手数料もかかる可能性もありますが、思っているよりも敷居は低く、また時間の短縮にもなります。
今回の事を機に、電子申告について考えてみてはいかがでしょうか?